No.36「試合」

3か月以上チームとしての野球ができなかった選手たちは、

何より「試合」を望んでいました。

 

そして、この4週間で、合計8試合を行うことができました。

 

試合を受けてくださったチーム関係者の皆様、

自チームの保護者の皆様には、大変なご苦労をおかけしたことと思います。

移動中の車内での感染対策、ベンチ周りでの対策、手洗い消毒の徹底、名簿提出等々……。

心から感謝しております。

 

選手たちは、「試合」を思う存分楽しみました。

緊張しながら打席に立つあの雰囲気を楽しみました。

ヒットを打ってベースからベンチを見る、あの喜びを味わいました。

ひとつのアウトをとって、みんなが喜んでくれる、あの安心感を感じました。

 

「もう試合などできないのではないか」

「もうスポーツなどできない世の中になるのではないか」

 

そんなことを考えていた数か月前を思い出し、

「試合」を楽しんでいる目の前の選手たちをみて……感慨深くもなりました。

 

さて、練習試合の内容について。

「負け」があって大収穫でした。

「自分たちは強い」

という自信は、いつしか過信となり、向上心が薄くなり、集中力が欠け、

大事なときに力を発揮することができないことがあるからです。

 

たった4週間の中で、試合の喜びを感じ、成功や失敗、

勝ちや負けを経験できたことは大きな成果です。

 

さあ、ようやく大会が始まります。

やっと、やっと、今年のテーマ「強き者への挑戦」ができる時がきました!

 

令和2年6月29日